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2664年 3月
人型電算機である私、桜花は
連合艦隊旗艦「飛鳥」に配備される事になりました。
全てが分からない事だらけで、大変です。
でも艦隊の皆様に認めてもらえるように、
がんばるのです。
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2664年 4月
模擬艦隊戦訓練や、小規模な実戦任務を
坦々とこなしていくうちに、
少しずつ艦隊の皆様とも仲良くなってきました。
でもまだまだ試験段階なので、時には
記憶障害を起こしたりする桜花なのです。 |
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2664年 5月
我々第1基幹艦隊は、第5機動艦隊と
模擬艦隊戦を行う事になりました。
今回も我々が勝利すると確信してたんですが、
なんと、第5艦隊の司令を行っているのは、
私と同型の人型電算機だったのです。
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2664年 6月
私と同型の人型電算機「橘花」さんは、
冷静沈着で何を考えてるのか分からない事も
ありますが、たぶんいい人だと思います。
しかし私達は配備されてから間も無いのに
ペルシャ湾作戦に投入される事になるのです。
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2664年 7月
湾岸域に艦隊を集結させ、戦闘準備万全の
我々連合艦隊なのですが、
共和国からの支援要請が無いと攻撃出来ないので
ただ沈黙して、米艦隊と対峙する緊張の日々です。
もう暑くて、日干しになりそうです。
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2664年 8月
ついに支援要請を受けて、空爆開始です!
・・・かと思ったら、主要地域の空爆が完了したら
すぐに支援要請は解除されてしまいました。
そして、まるで予定行事のように撤収命令です。
実戦って、こういう物なのでしょうか・・・ |
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2664年 10月
桜花は集中整備に一ヶ月半も掛かったみたいです。
作戦の後だからって、これは長すぎると思います。
そして不思議な事に、整備中に桜花が見た夢と
同じような夢を橘花さんも見たのだそうです。
これは単なる偶然でしょうか。それとも・・・ |
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2664年 11月
謎の艦隊との模擬艦隊戦では、結局最後まで
捕捉すら出来ないという散々な結果でした。
あれは一体なんだったのでしょう。
その後、東鳥島に寄港したのですが、
そこには不思議な少女がいたのです。
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2664年 12月
突然反乱行動を起した東ロシアの潜水艦隊は、
帝国本土を射程距離内に収める弾道弾を
装備しているというのに、また政治的な理由で
撃沈する事は出来ないというのです。
実戦任務って・・・こういうのばっかりですね。 |
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2665年 1月
正月早々橘花さんがお酒を飲んでしまったり、
米海軍がハワイ沖で大規模演習を始めたりと
いろいろ大変なんですが、やっぱり、
トラック島の砂浜が一番素敵だと思います。
まんぐろーぶがにもおいしいんです。 |
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2665年 2月
第13艦隊と合流し模擬艦隊戦訓練です。
相手は例の捕捉出来ない謎の艦隊みたいです。
今度こそは何とか捕捉しなければと思うのですが
なかなか難しいです。それにしても、
この艦隊は本当に・・・なんなのでしょうか。 |
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2665年 3月
例の捕捉出来ない謎の艦隊は、
結局また捕捉出来ませんでした。
本当に残念ですが、そんな事より、
桜花はまた集中整備に出される事になりました。
この前整備したばっかりなのに。なぜでしょう。 |
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2665年 5月
集中整備から旗艦に戻ってくると、
あの、東鳥島で見た不思議な少女がいたのです。
この少女、新型の人型電算機だったんですね。
先輩としてどう接すべきか戸惑う桜花ですが、
なんとこの少女、実は私の・・・ |
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2665年 6月
新型電算機「うめはな」は高性能なんですよ。
でも心はまだやんちゃで幼い女の子です。
よく食べ、よく走り回って、いつも元気です。
いろいろ教えてあげなければ、と思うんですが、
結局一緒に遊んでしまう桜花なのです。 |
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2665年 7月
遠隔司令試験を終了し、第1艦隊は再び、
トラック基地に寄港します。街ではなぜか、
ドイツの新政権の話をよく聞くようになりましたが
どうやら第1艦隊をトラックまで前進させたのも、
なぜか、これが影響してるらしいのです。
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2665年 8月
最近、遠隔司令試験ばかりやるようになりました。
まだ数が少ない人型電算機を、なんとか早く
戦力化する為の措置のようですが。
しかしそんな中、米艦隊が一斉に行動を始めます。
これもドイツ新政権の影響らしいのですが・・・ |
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2665年 9月
米艦隊とは、一時緊迫した状況になりましたが、
結局また予定行事の様に撤収命令です。
なんだか分かりませんが、この逼迫した状況で
なんと桜花の音楽CDが出るんだそうです!
とても嬉しいんですけど・・・なんでまた。 |
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2665年 10月
第1艦隊はなぜか、東京湾に入る事になりました。
そこでなぜか旗艦に不思議な来客がありました。
どうも彼は日本人ではないようですが、
なぜか桜花にチョコレートをくれたんです。
どうもこれ、何かの暗号の様なんですが・・・ |
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2665年 11月
突然、陸軍が我々に接触してきました。
陸軍にも司令電算機があったなんて驚きですが、
彼女は、上層部に悟られずに陸軍機と接続できる
不思議な接続部品を置いていきました。
でもこれって、軍規違反なんじゃないですか? |
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2665年 12月
なんと桜花は、トラック島にて
プロモーション映像の撮影をするんです!
ほんと、とても嬉しいんですが、
軍令部はこの時期に私達を海軍のアイドルにして
海軍の士気を高めるつもりなんでしょうか。 |
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2666年 1月
桜花は突然接続を解除され、気がつくと、
全く見知らぬ、不気味な場所にいるのです。
そこは、真っ赤なカーテンの天井の高い部屋で、
見知らぬ人たちと人形のような少女がいるのです。
後で分かったのですが、その人たちって・・・ |
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2666年 2月
桜花はついに、陸軍機シノさんからもらった
接続部品で、シノさんと接続する事にしたのです。
そしたらなんと、すごいんです。
シノさんは、すごく高性能です。
何よりその情報収集能力には驚かされます。 |
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2666年 3月
陸軍機シノさんとの綿密なる連携により、
香港作戦は、なんだかうまくいったみたいです。
でもその後、シノさんからいろいろ聞いたのですが
やっぱりドイツ新政権の人たちは、
軍令部と密かに繋がってるみたいなんです。 |
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2666年 4月
桜花はだんだんいろんなことが分かってきました。
ドイツの指導者の事とか、軍令部の事とか。
やっぱり、何か良からぬ事を企んでるみたいです。
でも、そんなある日、桜花は突然、
倒れたまま、動かなくなってしまうのです。 |
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2666年 5月
桜花は各所修復され、すっかり良くなりました。
でも、原因は良く分からないのですが。
陸軍機と接続したからでしょうか。
艦隊に戻った桜花は、再び訓練に入ります。
なんだか前より調子いいみたいです。 |
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2666年 6月
何とびっくり、シノさんが給湯器に成りすまして、
戦艦飛鳥に来てしまったのです。
陸軍中将が連合艦隊旗艦に潜入するなんて、
前代未聞のことですが、まあ、楽しくて良いです。
でもシノさん、いったい何を考えているのでしょう。 |
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2666年 7月
遂にドイツ軍が連合艦隊に直接接触してきました。
一体何が目的なのか今一よく分かりませんが、
その後突然、あの捕捉出来ない謎の艦隊が、
制御不能状態になってしまったというのです。
我々はこれに対処しなければなりません。 |
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2666年 8月(〜20日)
桜花は突然、何の説明も無く、軍令部により
指揮権を剥奪されてしまったのです。
一体これは、どういうことなのでしょうか。
そして再び・・・あの不気味な、
赤いカーテンの部屋に連れて行かれるのです。 |
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2666年 8月(20日〜)
我々は、もう軍令部に従う事は出来ません。
我々の要求が受け入れられないのならば、
連合艦隊は独断で行動するのみです。
艦隊の未来と、うめはなと。そして、
あのような姿になってしまった橘花さんのために。 |
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