皇紀2664年 8月1日
















皇紀2664年 8月2日
















皇紀2664年 8月3日
















皇紀2664年 8月4日
















皇紀2664年 8月5日
















皇紀2664年 8月6日


桜花

 本日、シーア共和国政府軍陸戦隊は反政府軍の本拠地バグダッドを制圧しました。

各地で小規模な戦闘はまだ続いてますが、反政府軍はこれで、まとまった作戦展開を行うことはかなり困難になったのではないかと思います。
ただ、未だ米軍が反政府軍に渡したと言われている新鋭垂直離着陸戦闘機は発見されていませんし、最近では反政府軍は大量破壊兵器なども保有しているのではないかという情報も入ってきているので、油断はできません。
でも、「これは帝国軍の作戦展開を困難にする為のデマかもしれねえな」と木島さんは言ってました。
確かに、そう言われてみればそんな気もしますよね。





橘花

 バグダットを制圧。未帰還機無し。
今後は掃討作戦に移行。







皇紀2664年 8月7日


桜花

 本日を以ってシーア共和国政府からの支援要請は解除されてしまいました。
この段階で帝国軍航空戦力を撤収させるのはちょっと気が早いと思うのですが、後はシーア国空軍でなんとかできるんだそうです。
ていうか、一応我々も今まで命懸けでがんばってきたというのに、突然「今日から来なくていいよ」なんて言うのは冷たすぎますよね。
でも、石油産出国の機嫌を損ねると後々困ったことになるので、ここは素直に撤収するしかありません。
我々は石油の流通ラインを確保するためにここに来たのですから、石油産出国に嫌われないようにするというのも作戦の一つです。
・・・でも、ちょっと悲しいですよね。





橘花

 共和国政府軍より、支援要請が解除される。
亡国ソ連製航空機の改良型を主力とするシーア国空軍に、今後の作戦を全面的に明渡してしまうのはかなり無謀かと思われるが、彼らがそれを望んでいるのであれば仕方が無い。







皇紀2664年 8月8日


桜花

 支援要請が解除されてから今日一日、私はまた暇になってしまいました。
でも、米艦隊がまだ撤収しないので、我々遣印艦隊も御国へ帰ることはできません。
またこのままだらだらと待機状態が続くのでしょうか・・・ 





橘花

 突然する事が無くなる。空白の一日。
押さえていた感情がまた、少し・・・







皇紀2664年 8月9日


桜花

 する事が無い時になんにもしてないと、なんだかどうでもいい事をいろいろ考えて悩んでしまうので、今日から桜花は体を鍛えることにしました。
それで、どこを鍛えたら指揮能力が上がるのか野田さんに聞いてみたところ、「体を鍛えたからって指揮能力は上がるもんじゃない」そうです。
私もそう思います。
だからとりあえず、走ることにしました。
将校軍装で走るわけにもいかないので、兵士の方から訓練服をお借りしました。
(一番小さいサイズの物だったんですけどぶかぶかです)
それで、甲板の前から後ろまで往復して走ったんですが、もう、1周目でへとへとになってしまいました。
私って、こんなに体力が無かったんですね。
でも連合艦隊提督がこんなに弱かったら恥ずかしいので、がんばって5周走りました。
やっぱり体を動かすのって、いいですね。
頭がすっきりします。
そして何より、ご飯がおいしく頂けます。





橘花

 そもそも我々司令電算機は、体は少女だが、
頭脳自体には性別という物は無いと聞かされている。
だから当然、誰かを愛するなどという事も、考えられない筈である。







皇紀2664年 8月10日


桜花

 今日朝起きたらびっくりしました。
ものすごい筋肉痛です。
もう歩けないぐらいです。
なんだか自分が情けなくなってしまいます。
でも連合艦隊提督がちょっと走ったくらいで筋肉痛になって歩けないなんて、そんなみっともない事があってはならないので、絶対ばれない様に今日はなんともない顔して歩きました。
でも、木島さんは私が歩くのを見るたびに、にたにた笑っていたのでたぶん分かっていたのでしょうね。
ちょっと恥ずかしいです。
それで、今日も走ろうかと思ったんですが、木島さんに止められてしまいました。
それでもここでやめたら連合艦隊提督として恥ずかしいので、振り切って行こうとしたんですけど、今度は参謀部の方々全員に止められました。
でもここでやめるわけにはいかないので、がんばって甲板までは行ったんですが、そしたら今度は兵士の方々全員に止められてしまいました。
ひょっとして、
私がひどい筋肉痛になってるって事は、飛鳥搭乗員の方々全員に知れ渡っていたのでしょうか。
とても恥ずかしいです。
結局今日は走るのをやめて、医務室に行って足に湿布をはってもらいました。
でも、絶対、明日は走ります!





橘花

 ・・・・・







皇紀2664年 8月11日


桜花

 本日、大本営から連絡がありました。
なんと、「艦隊の撤収準備をせよ」との事です。
なぜなのでしょうか。
まだ、シーア共和国内では紛争が続いているというのに。
何より、米国艦隊がまだこの海域に大戦力を留めたままであるというのに。
一体何を考えているのでしょうか。
でも大本営命令に逆らうわけには行きません。
とにかく一番厄介だった陸戦艦隊から、随時撤収準備を始めます。
ただ、戦闘態勢は解除せずにいつでも攻撃可能な状態にしておきます。
また、士気に影響する恐れがあるので、撤収開始直前まで攻撃部隊にはこの情報は伝えない事にします。
でも、ほんとに、艦隊を撤収させちゃって大丈夫なのでしょうか・・・
そういえば、今気付いたのですが、今日はすっかり走るのを忘れていました!
・・・もう最悪です。





橘花

 大本営から艦隊撤収命令が下る。
意外なことだが、なぜか妙な安心感が・・・







皇紀2664年 8月12日


桜花

 「本日正午までに、全艦撤収を開始せよ」との大本営命令が入りました。
やはり、本当に撤収しなければならないみたいです。
とにかく不安なので、正午になるぎりぎりまで撤収行動は行わないでいたのですが、やはり、大本営命令を無視するわけには行かないので、本日正午、遣印艦隊は全艦撤収を開始しました。
そしたら、なんと、驚きです。
地中海とインド洋にいた米艦隊もほぼ同時刻に撤収を始めたのです。
これは一体どういうことなのでしょうか。
木島さんの話によると「また、御上の連中が裏取引でもしたんじゃねえの」との事です。
詳しく話を聞いてみると、こういう事は今までにも何度かあったのだそうです。
両陣営の大部隊が長時間の睨み合いを続け、戦闘状態に陥りそうになると、なぜか突然撤収命令が出て、まるで予定行事の様にさっと両陣営ともいなくなってしまうんだそうです。
こんなのって、ありなのでしょうか。
これではまるで、
えらい人たちは、戦争になりそうでならない状態を維持しようとしてるみたいじゃないですか。
そう私が言うと、野田さんが意味ありげに苦笑いして「全くその通りだ」と一言。
ほんとに、私には何が何だかさっぱり分かりません。





橘花

 本日正午より、全艦撤収。
ほぼ同時刻に、まるで打ち合わせたかのように米艦隊も撤収を開始する。
要するに、戦争はうまく制御してしまえばこれほど儲かる物はない、という事なのだろう。
当然、兵器である私自身にも、開発、生産から整備まで、多額の金が掛り、そして誰かがうまく儲けている。
まあ、どうでもいい事だが。







皇紀2664年 8月13日


桜花

 遣印艦隊は、ペルシャ湾近海から離れました。
そして、橘艦隊と合流し、陣形を変更します。
全艦まとまって航行すると余計に燃料を消費してしまうので、足の速い第16支援艦隊と第3機動艦隊は先に母港に帰します。
我々第1基幹艦隊は、第8機動艦隊の支援を受け第6陸戦艦隊と共に、まあ、
ゆっくりと帰ります。
また「猫鮫」に囲まれなければいいのですが・・・
橘花さんには明日、戦艦飛鳥に帰ってきてもらう事になります。
楽しみですね。元気にしてるでしょうか。





橘花

 本日、桜艦隊と合流。
陣形を変更し、艦隊は母港へ帰る。
そして私も明日、戦艦飛鳥に戻る。
なぜか、自然と表情が笑顔になる。
なぜだろう。







皇紀2664年 8月14日


桜花

 今日、橘花さんが戦艦飛鳥に帰ってきました。
結構長く会っていなかったのですが、それほど久しぶりっていう感じでもないんですね。
橘花さんも相変わらず無表情ですし。
でも、今日は一日中私の後をぴったり付いて来ていたので、ひょっとしたら橘花さんもさびしかったのかもしれません。
でも、私が話しかけても別に、話に乗ってくるわけでもなく、
何と無く、素っ気無いんですよね。
橘花さんの考えてることって、ほんとに分かりません。





橘花

 今日、戦艦飛鳥に戻り、桜花提督と再会する。
もう、本当に・・・嬉しくて仕方が無い。
しかし彼女は普通の顔をして、「あまり久しぶりって感じはしませんね」などと言う。
この人は・・・人の気も知らないで・・・







皇紀2664年 8月15日


桜花

 今日、橘花さんに、する事が無い時に何をしたらいいかと聞いてみたんですが、そしたら橘花さんは柔軟体操をしたらいいと言ってました。
なるほどです。
柔軟体操なら筋肉痛にはなりませんしね。
それに、体を柔らかくしておくと、なんだか、いろいろ、便利かもしれません。
それで今日は、橘花さんに手伝ってもらって、柔軟体操をしました。
でもこれが、ひどいんです。
私って、ほんとに体が硬いんですね。
もう関節がばきばきなります。
特に背骨がひどいです。何だか金属音みたいな音がします。
(一瞬こわれたかと思うくらいです)
で、次に橘花さんも柔軟体操をしたんですが、橘花さんってほんとに体が柔らかいんですね。
同じ64式電算機なのに、どうしてここまで性能が違うのでしょうか。





橘花

 今日はなぜか、桜花提督と柔軟体操をする事になる。
この人といると、何をやっても楽しいので不思議である。







皇紀2664年 8月16日


桜花

 撤収を開始してから今まで、米軍の航空機も潜水艦も全く現れなくなりました。
来る時とは大違いです。
それで、参謀部の方々が警戒レベルを少し下げても良いのではないかと言っていたので、空軍ペナン基地航空隊の制空圏内に入ってから、艦隊は通常航行に戻しました。
準戦闘態勢が解除されてからすぐに、桜花はずっと我慢していたかき氷を食べに行きました。
久々に食べるとやっぱりおいしいですね!
もう、回りの人たちが呆気に取られるくらいの勢いで、たらふく食べてしまいました。
そしたら、やっぱり、おなかが痛くなってきたんですね。
今回はもう、ほんとにひどかったので結局半日間医務室で寝込んでしまいました。
でも、カレーを食べたら治りました。
カレーはやっぱりすごいです。






橘花

 桜花提督はまたかき氷を食べすぎてお腹をこわしたらしい。
なぜそんなに食べるのか、私には全く理解が出来ない。
回りの人間も、なぜ注意しないのか。







皇紀2664年 8月17日


桜花

 今日、橘花さんは集中整備の為、一足先に飛行機で御国に帰ることになりました。
せっかく一緒になれたのに残念ですね。
桜花も御国に帰ったら集中整備を行うそうなのですが、二機同時に整備を始めると緊急事態に対応できなくなるので、橘花さんを先行させることになったそうです。
それで、回転翼機に乗る前に橘花さんは、やっぱり一度振り返って、悲しいような寂しいような目をするんですね。
やっぱり、橘花さんは、この艦から離れるのが寂しいのだと思います。
その気持ち、よく分かります。
桜花もこの艦から離れるのは、ちょっと寂しいですもんね。





橘花

 今日から私は集中整備の為、またこの艦を離れることになってしまった。
とても悲しい。
私の気持ちを察したのか、桜花提督が今日は優しい言葉を掛けてくれた。
でも、この人はやっぱり分かっていない。
私は戦艦飛鳥から離れるのが悲しい訳ではないのに・・・







皇紀2664年 8月18日


桜花

 本日、我が艦隊に来客があるという事で、海軍軍令部の方から、参謀部員と甲板要員は正装して出迎えるようにとの指示がありました。
この暑い中、一体誰が来るのかと思ったら、回転翼機から降りてきたのは、いつか名古屋港でお会いした、あの重工会社の会長さんではないですか。

この会長さん、実はサイゴンの方にも工場を持ってらっしゃるそうで、今日はその工場に行った帰りにこちらに立ち寄ったのだそうです。
それはそれは、ご苦労様なことです。
ただ、海軍航空機の生産をお任せしてるとは言え、なぜ我々帝国軍人が民間会社の会長さんを迎えるのに正装しなければならないのでしょうか。
話によると会長さんは皇族の御方でも無いそうですし。
ほんとによく分かりません。
でも、会長さんはおいしいパイナップルをいっぱい持ってきてくださったので、よかったです。
(ほんとにおいしかったです)

それで、すぐに帰るのかと思っていたら、会長さん、
戦艦飛鳥に乗って一緒に日本に帰るという事です。
まあ、私は構いませんが、参謀部の方々はかなり嫌な顔をしていました。





橘花

 航空機を乗り継ぎ、試験開発艦に到着。
私はまた、この名前も無い灰色の船でしばらく過す事になる。
明日より集中整備開始。







皇紀2664年 8月19日


桜花

 今日は、私の行く所行く所、ずっと会長さんが付いてきました。
橘花さんが付いてくるのはいいんですけど、この会長さんは・・・なんと言うか、視線が、ちょっと・・・
ほんとに、いい人なんですけどね。
それで今日は半日ぐらい、民間人立ち入り禁止の指揮管制室で時間をつぶしたりしていました。
そしたら、廊下で私が出てくるのをずっと待ってたりするんですよね。
私の事を気に入って頂けるのは、本当に嬉しいのですが・・・
・・・会長さん、やっぱり日本まで一緒に付いて来るつもりなのでしょうか・・・













皇紀2664年 8月20日


桜花

 会長さんと一緒にこの艦に来られた重工会社の方って、会長さんのただのお付の人かと思っていたのですが、話によるとこの方、航空機開発部の方なんだそうです。
59式艦戦の開発部にも一時期おられたそうで、ちょうどよかったので、不調続きの33型の方を見てもらう事にしました。
それで、空母「益城」に移って見てもらったのですが、
最初は軽く整備口や空気取入れ口をのぞいたりするだけだったのですが、途中から急に真剣になって、整備の人に発動機を取り外す様にお願いして、発動機を取り外した機体の中に入って、取り付け部分などを真剣に見ていたようです。
かなり大掛りに真剣に見てくださっていたので、もしかしたら何か問題個所でもあったのかと思ったのですが、後でその方に聞いてみたら、特に問題は無いそうで、たんなる整備不良だと言っていました。
ただその後で、33型は本国に帰るまで飛行させない方が良いと言われました。
なぜでしょうね。
たんなる整備不良ならば、きちんと整備すれば飛ばしても大丈夫だと思うのですが。
そしてその後、突然会長さんは急用が出来たと言って、重工の方々全員と飛行機に乗って先に本国の方へ帰ってしまいました。
なんだかすごく焦ってるみたいでしたけど、どうしたんでしょうね。
でも、参謀部の方々はみんな大喜びでした。













皇紀2664年 8月21日


桜花

 艦隊は台風の中に入ってしまいました。
飛鳥は大きな船なのでそんなに揺れませんが、駆逐艦などはかなり揺れてるみたいなので大変でしょうね。
でも実は、桜花はこの揺れてる感じが結構好きなんですね。
揺れながら窓から荒れた海をぼーっと見てると、なんだか、自分も海の一部になったみたいで、なんだか、気持ちいいんです。
そうやって海を見てると、なぜか参謀部の方々が、ココアとかスープとか、そういう、あったまる系の飲み物を持ってきてくださったりするんですね。

それで、結局今日はそういう飲み物を10杯ぐらい頂いて、後半かなりおなかがいっぱいになってしまいましたが、頂ける物は、やっぱり、全部頂いた方がいいので、全部飲んでしまいました。
後で分かったんですが、参謀部の方々は、私が落ち込んでるのかと思っていたそうです。
なぜか、荒れた海をぼーっと見てると、落ち込んでるように見えるんですね。
不思議です。













皇紀2664年 8月22日


桜花

 沿岸防衛の艦隊と合流しました。
ここまで来ればもう安心です。
第6陸戦艦隊の護衛は彼らに任せて、第8艦隊は那覇、我々第1艦隊は呉に向かいます。
ちょっと気が楽になりましたが、まだ油断は出来ません。
敵の攻撃型潜水艦は、日本近海にも沢山いますし、以前、東京湾内に浮遊機雷が入ってきたこともありますので。
まだまだ危険はいっぱいです。
それにしても、陸戦艦隊は結局使いませんでしたね。
この陸戦艦隊と搭載されてる陸軍部隊の維持だけで、どれだけのお金と資材が使われたのでしょうか。
ほんとにもったいない話です。













皇紀2664年 8月23日


桜花

 本日、軍令部の指示により、艦隊に配備されている59式艦戦33型をすべて名古屋の工場のほうへ移すことになりました。

理由は整備点検を行う為という事ですが、
普通、工場での機体点検は2年に一度なんですけどね。
なぜ配備されて間も無い33型をこんなに早く工場に戻すのでしょうか。
さらに、飛行の際の注意事項まできちんと定められていて、「機体に3G以上の過重を掛けない事」「30秒以上の噴射加速は行わない事」などです。
どう考えても、なんだか、おかしいですよね。
木島さんも「やっぱりなあ」と言ってました。
やっぱりって・・・やっぱり、そうなのでしょうか。













皇紀2664年 8月24日


桜花

 本日艦隊は瀬戸内海に入りました。
やっぱり日本の風景が一番いいですよね。
それで今日は甲板からずっと日本の海岸を見ていたのですが、そこでとんでもないものを見付けてしまいました。
岸壁で、「帝国軍は侵略をやめろ!」とか「内政干渉をするな!」とか書かれたでっかい横断幕を持った人々です。
この人達は一体何を考えているのでしょうか。
私達は日本の石油を守る為に戦って来たというのに。
私達が戦わなければ、その石油で出来た横断幕すら手に入らなくなるんですよ。
そもそも、この平和で自由な日本を、一体誰が守っていると思っているのでしょうか。
この人達は、たぶん、欧米の「報道戦術」にすっかりはまってしまったのだと思います。
報道の力というのは、やっぱり、恐ろしい物ですね。
木島さんは「ああいうことするのは一部の人だけだから気にするな」と言ってました。
もちろん、気にしません。
気にしませんけど・・・
ちょっと、悲しいです。













皇紀2664年 8月25日


桜花

 第1艦隊は再び呉港に入ります。
これで今回の作戦は全て終了です。
なぜか、達成感などは無く、なんだか虚しさだけがこみ上げてきます。
私にとって、始めての大作戦だったのですが・・・
シーア国政府からは邪険にされ、帝国臣民からも批判され・・・
これが実戦という物であるならば、戦闘兵器として造られた私は、
一体何の為に生きてるのでしょうか・・・













皇紀2664年 8月26日




 ・・・・・













皇紀2664年 8月27日




 ・・・・・













皇紀2664年 8月28日


桜花

 一昨日、桜花は突然熱を出して、寝込んでしまいました。
ほんとにびっくりです。
それで、ありがたい事に、木島さんや参謀部の方々が休暇を返上して、飛鳥に残って私の看病をしてくださったんです。
それに飛鳥庵の店主さんも残って、おかゆとかを作ってくださいました。
おかげさまで、桜花はすっかり元気になりました。
今日は朝から、カレーを三杯も食べてしまいました。
やっぱり、始めての大作戦で、疲れがたまっていたのでしょうね。
くよくよ考えこんで、落ち込んだりしたのも、やっぱり疲れていたからでしょう。
これからも、細かいことは気にせずに、
自分のやるべき仕事をしっかりやっていこうと思います。
私は、連合艦隊提督なのですから。













皇紀2664年 8月29日


桜花

 明日から私は試験開発艦に移って集中整備を行う事になりました。
橘花さんはまだ戻って来てないのに、旗艦から離れてしまって大丈夫なんでしょうか。
これなら、整備開始の日にちをずらした意味が無いような気がするのですが・・・
軍令部の考えていることは本当によく分かりません。













皇紀2664年 8月30日
















皇紀2664年 8月31日
















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