皇紀2666年 5月1日






















皇紀2666年 5月2日






















皇紀2666年 5月3日





















皇紀2666年 5月4日





















皇紀2666年 5月5日


桜花

 本日、桜花は整備を完了しました。
それで、整備の人に今日の日にちを聞いてみてたんですが、これがびっくりです。
整備に入ってからもう、十日以上過ぎてるじゃないですか!
二三日の整備だって言ってたのに、何でこんなに時間が掛かったのでしょうか。
何か問題があったのでは無いでしょうか。
でも整備の人に聞いてみると「整備機材の不具合」ということで、
特に問題は無いということらしいのですが・・・
やっぱりなんだかおかしいです。
整備機材の不具合が原因で、ニ三日で終わるはずの整備期間が十日以上になるなんてことがあるのでしょうか。
整備の人の対応もなんだかあやしいような気がするし、考えれば考えるほど・・・なんか変です。
やっぱり、桜花自身に何か重大な問題があったのでは無いのでしょうか・・・
ちょっと、不安です。
でも明日には戦艦飛鳥に戻れるということなので、よかったです。
二三日で戻ると言っていたのに、十日以上戻らなかったら、やっぱり皆さん心配してると思います。
特にうめはなが・・・さびしい思いをしていると思います。
早く、飛鳥に戻らなければ・・・














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皇紀2666年 5月6日


桜花

 本日、桜花は戦艦飛鳥に戻りました。
それで、皆さんやっぱり、整備期間がいきなり十日も延びたことで心配してくださってたみたいなんですが、特にうめはながもう本当に心配だったみたいで。
桜花が帰ってきた途端、桜花にへばりついておいおい泣き出したんです。
これは本当にかわいそうなことをしてしまいました。
今日はもう、うめはなの気がすむまでずっとくっつけておきます。
それでふと気付いたんですが、橘花さんがいません。
一体どこへ行ってしまったんでしょうか。
参謀部の方に聞いてみると、なんと橘花さんは、桜花が試験開発艦に行った直後に、同じく整備の為に試験開発艦につれてかれてしまったのだそうです。
突然倒れた桜花が整備に出されるのは分かりますが、何で突然橘花さんまで・・・・?
やっぱりこれは、何かおかしいです。
絶対何かおかしいです。














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皇紀2666年 5月7日


桜花

 橘花さんはまだ帰ってきません。
橘花さんがいないと、自分の体のことも含めて、いろいろ心配になってきてしまいますが、でも、やっぱりこういう事ってくよくよ考えていても仕方がないですよね。
そもそも私達、いわゆる64式電算機は元々試験機として作られたものなのに、実戦型がなかなか出来ないから仕方なく実戦配備されているわけで、やはり各所に問題が出てきてもそれは当然ですよね。
でも、どこがどういう風に問題があるとかって隠さず教えてもらった方が桜花は嬉しいんですけどね。
やっぱり、桜花の中身は軍の最高機密ですから教えられないんでしょうかね。














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皇紀2666年 5月8日


桜花

 今日、橘花さんが帰ってきました。
橘花さんは何事もないような感じですが、やっぱりちょっと心配していたみたいです。
桜花と顔をあわせたときに、なんだかちょっと、ホッとした表情でした。
とりあえず何事もなく、二人とも戦艦飛鳥に帰ってこれてよかったです。
もちろん、まだいろいろと疑問の残る部分はありますが、そんな事桜花が考えていても何かが変わるわけでは無いのですし。
それで今日は、桜花とうめはなと橘花さんの三人で、飛鳥庵の天そばを食べてます。
このまま何事も無く、ずっと平穏に暮らせていければ良いんですけどね・・・






橘花

 整備を完了し、再び戦艦飛鳥に戻る。
今回の一連の出来事の原因は一体何なのか非常に気になるところだが、整備の人間に聞いてみても、「桜花提督は疲れがたまっていた」「今回の整備は通常定期整備の一端」、そればかりである。
どう考えても異常である事は間違いないと思うのだが。
ただ、桜花提督の元気そうな笑顔を見ると、なんだか肩の力が抜けて妙に安心してしまった。
それにしても、彼女は今回の事で、何か不安になるような事は無いのだろうか。
そう聞いてみると。彼女は「不安はありますが、あんまり考えていても仕方が無いので考えるのをやめました」と言って天蕎麦を食べる。
・・・たまに、彼女はとても強い女性なんじゃないかと思ったりする。
今の状況から考えると、場合によっては「自分の寿命はもう残り少ないのではないか」という考えに及ぶ事もあると思うのだが。







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皇紀2666年 5月9日


桜花

 本日、軍令部の指示により第1艦隊は外洋に出ます。
目的地は沖縄島南西海域で、そこで第8艦隊空母部隊、及び佐世保警備艦隊掃海部隊と合流し艦隊機動訓練を行います。
毎年春頃になると、第8機動艦隊を相手に模擬艦隊戦をやっていたのですが、今年はなぜかやらないみたいですね。
今回の訓練はその「代わり」なんでしょうか。
それで訓練の内容は、大量の浮遊機雷により商船航路が封鎖されたと想定しての掃海作業と、その護衛任務です。
掃海訓練には敵国の高性能機雷を模した最新の訓練用模擬機雷を使用し、仮想敵役として潜水戦隊も訓練に参加します。
結構大規模です。
明後日には目標海域に到着します。






橘花

 軍令部の指示により、第1艦隊は沖縄島南西海域に向かう。
目的は、当海域において訓練用模擬機雷を使用しての掃海訓練を行う為。
当訓練には第8艦隊空母部隊、及び佐世保警備艦隊掃海部隊、また仮想敵として第14及び17潜水戦隊も参加する。
それとは別に、毎年今ぐらいの季節になると第8艦隊を相手に模擬艦隊戦訓練をやっていたのだが、今年はどうもやらないらしい。
そもそもこの模擬艦隊戦は、内海での洋上待機が多く慢心している第1艦隊を戒めるという意味合いがあったらしいが、人型電算機が配備されてからは逆に第8艦隊を返り討ちにしてしまうという状況が二度ほど続いたので、たぶんそれが原因で廃止になったのではないだろうか。
ただ、何にしても計上された訓練予算は使い切らねばならないということで、今回の掃海訓練で大量に使用される高性能模擬機雷は、前年度予算で購入されたのである。
結局、訓練そのものは翌年度に持ち越されたが予算は上手に使い切ったので、これでめでたく前年度と同額、またはそれ以上の予算が今年も計上されることになる。
まあ、予算が多いに越した事は無いのだが。








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皇紀2666年 5月10日


桜花

 第1艦隊は目標海域に向かい航行中です。
途中で佐世保の掃海艦群と合流しました。
佐世保の掃海艦は、以前併行した第108駆逐戦隊の「椿」型駆逐艦よりもさらに小型で、戦艦飛鳥の立てる波でもすごくゆれてるみたいなので、何だかかわいそう、というか申し訳ないような気がしてきます。

でも木島さんの話によると、地方の警備艦隊にとって、連合艦隊旗艦と併行するというのはとても名誉なことなのだそうです。
それはちょっと、うれしいですね。
ということで今日は、うめはなといっしょに艦橋に上ってずっと掃海艦を見ています。
するとうめはなは「ぐあいだいじょうぶ?」とか「さむくない?」とか言って私の体調を気遣ってくれるんです。
本当に、うめはなは私のことを気遣えるほどに成長したんですね。
ここに来たばかりのころは、本当にどうしようもないわがままっ子だったのに。
桜花はなんだか、また泣きそうになりました。






橘花

 第1艦隊は訓練海域に向かい航行中。
途中、佐世保掃海艦群と合流。








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皇紀2666年 5月11日


桜花

 本日、第1艦隊は、第8機動艦隊空母部隊と合流しました。
このままさらに南下して訓練海域に向かいます。
外はもう、結構あついです。
その上雨が降っているので、なんだかじわっと蒸します。
こういう日は、飛鳥庵に行っておわんにいっぱいかき氷を作ってもらって、艦橋に持って行って食べます。
外の雨とかき氷の食感があわさって、なんだか良い感じです。
橘花さんは、外の風景と食べ物の食感があわさって良い感じになるというのはよく意味がわからないと言ってましたが、でも、良い感じなのです。
艦長さんはわかると言ってました。







橘花

 第8艦隊空母部隊と合流。
南下してきた為か、艦内はなんだか蒸し暑い。
涼しいところを探して歩き回った結果、どうやら艦橋が比較的涼しいみたいなので、しばらく居座る。
すると桜花提督が、どんぶりに大量のかき氷を積んできて、嬉しそうにしゃりしゃりと食べている。
それでなにやら雨の日のかき氷は風流などうのこうのと訳の分からないことを言っているので、適当に相槌を打っておく。














皇紀2666年 5月12日


桜花

 艦隊は訓練海域に到着しました。
即座、旗艦飛鳥を中心に陣形を変更します。
掃海訓練というとなんだか地味なような感じがしますが、実際、大戦後の帝国海軍の損傷艦の9割が機雷との接触によるものという事なので、掃海はかなり重要な任務なのです。
また、今回の訓練には新配備の無人潜行探査機の試験使用も行われます。
これは、2機の無線中継機と6〜8機の水中航行探知機、それと2〜3機の水中航行機雷除去装置を1組で使用するもので、その操作を私たち艦隊司令電算機にて行うことで、より効果的に掃海することができるのだそうです。
模擬機雷の散布は既に完了しており、明日から訓練開始です。






橘花

 訓練海域に到着。
明日より掃海訓練開始。














皇紀2666年 5月13日






















皇紀2666年 5月14日
















 おともなく
          ただそこに       ぼんやりと  
ひかる   なにかが     わたしを         うつす
  からだが  
      おもくて      ても         あがらない


早く・・・・・・・元の場所に戻して。








皇紀2666年 5月15日






















皇紀2666年 5月16日






















皇紀2666年 5月17日






















皇紀2666年 5月18日






















皇紀2666年 5月19日






















皇紀2666年 5月20日


桜花

 整備の為、接続を解除しています。
今回は前みたいに変に疲れたり頭が痛かったりしていないので、ちょっと安心です。
でもまだ訓練は続くので油断はできません。






橘花

 整備の為,接続解除。
桜花提督は、今回は特に具合が悪いと言うことは無いようである。
少し、安心。














皇紀2666年 5月21日






















皇紀2666年 5月22日
















・・・・・







皇紀2666年 5月23日
















 気がつくと、なんだか青い光に照らされて横になっています。
ここは一体どこなのでしょうか。
回りを見渡してみてもとても暗くて、それになんだか目がかすんでよく見えないんです。
しかも、妙に体が重く感じます。
手も上がりません。








皇紀2666年 5月24日






















皇紀2666年 5月25日






















皇紀2666年 5月26日
















 気がついたら、今日も以前と同じ場所に寝かされています。
でも今回は前よりちょっと明るくて、目も良く見えます。
ここは・・・どこかの研究所でしょうか。
しばらくすると、分厚いガラスの向こう側にいる人たち(たぶん服装から見て研究員の人です)が話しかけてきました。
それで、その人は私に「あなたの名前はなんですか?」と聞いてきました。
なんだか不思議な質問です。
私の事が誰だか分からないのであれば、普通「あなたは誰ですか?」って聞きますよね。
でも、まあ、名前を聞かれたので一応、「桜花です」って言っておきました。
そしたらその研究員の人たちは、私が「桜花です」と答えた事が、なぜか嬉しかったのか何なのか、妙に喜んでいます。
一体何がそんなに嬉しいのでしょうか。
本当に、何がなんだかさっぱり分かりません。
だからその人たちに「これは一体どういうことなんですか?」って聞いてみたのですが、その人たちの説明も、なんだかさっぱり分かりません。
なにやら「試験的に桜花提督の記憶情報を君に挿入してみた」・・・とか言っています。
意味がさっぱり分かりません。
じゃあつまり、私は桜花ではないとでもいうのでしょうか。
・・・でも・・・そういえば確かに、なんだか体の感覚が違うような気がします。
手とかも、なんか妙にやせていて、すごく色白です。
ひょっとして・・・本当に私は桜花ではないのでしょうか。
ちょっと不安になってきました。
これはあんまり深く考えない方が良い事かもしれません。
それに、なんだかすごく眠いので、今日はもう寝ます。








皇紀2666年 5月27日


桜花

 整備の為接続を解除しています。
今回の掃海訓練では、仮想敵役の潜水艦も何隻か参加しているのですが、まあ、当然ですが彼らは模擬機雷の位置を正確に知っているわけです。
それで、作戦当初は掃海航行を行ってるふりをしながら、実はこの敵役潜水艦の捕捉にずっと専念していました。
実際に、小型で音も出さずにじっとしている機雷を探すより、潜水艦を探す方がずっと簡単です。(でも、そんなに簡単でもないんですよ)
で、潜水艦を発見したら、とにかく攻撃はせずに捕捉してないふりをしながらずっと動きを観察します。
もちろん彼らは機雷のある場所を通ったりしないので、彼らの通った場所(特に巡航速度で通った場所)は機雷が無いということは分かるのですが、この広い海の中で、彼らの通った場所が安全だと分かっても、機雷のある場所までは分かりません。
しかし彼ら数隻の潜水艦の動きを細かく把握し、うめはなの能力を使って統合的に分析すると、なんと、彼らの共通の心理、つまり機雷がどこにあるのかという事をある程度読み取る事が出来るのです。
さすが、うめはなです。
それでいくつかの海域を特定し、例の無人潜行探査機を使って集中的に探査を行うと、だいたい機雷が発見されるのです。
(まあ、ぜんぜんなんにも無い事もありますが)
そんな感じで前半はうまくやっていたのですが、途中から無人潜行探査機に機械的な不具合が生じて修理に出す事になったので、その後は普通の掃海艦と航空機を使って機雷除去を行いました。
ただやっぱり、人が乗っている艦艇で掃海を行う場合危険が伴うので、無人機を使っていたときよりは円滑に任務を遂行できませんでした。
後半はまた、無人潜行探査機が戻ってくるのでうまく行けばいいと思います。
それにしても、前回と違って今回は長時間接続しても、桜花はすごく元気です。
なんだかうめはなより元気みたいですが・・・
なんででしょう。






橘花

 整備の為接続を解除。
掃海訓練は、多少の不具合もあったが比較的順調。
それにしても、長期接続の後だというのに桜花提督はとても元気である。
なぜだろう。








・・・・・







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