皇紀2666年 1月1日
















皇紀2666年 1月2日
















皇紀2666年 1月3日


桜花

 整備の為、接続を解除しています。
気がついたら艦内は鏡餅とかしめなわとかがいっぱいで・・・
接続中にもう年を越してしまっているみたいです。
なんだか、悲しいです。
でもこの作戦が終わったら、みんなで鏡割りをやって、おしるこを食べるんです。
それに、年越しを出来なかった桜花のために飛鳥庵の店主さんがおせち料理を作って下さるんだそうです。
これはありがたいです。
ちょっと・・・涙がでてきます。





橘花

 整備の為接続解除。
作戦中に年号が替わったらしい。
私は別にどうとも思わないが、桜花提督は「お正月のお祝い」が出来なかった事がすごく悲しいらしく、泣いている。
なんだかかわいそう。








皇紀2666年 1月4日
















皇紀2666年 1月5日
















皇紀2666年 1月6日
















皇紀2666年 1月7日
















皇紀2666年 1月8日
















皇紀2666年 1月9日
















皇紀2666年 1月10日
















皇紀2666年 1月11日


桜花

 整備の為、接続を解除しています。
今回もいつもどおりの整備かと思ったのですが、何だか様子がちょっと変です。
なぜか桜花だけ飛鳥を離れて他の場所に移動になるみたいです。
どうやらこれは軍令部の指示のようで、整備の人たちもこの移動がどういう目的の物なのか分からないようで、行き先さえ分かりません。
何だかすごく不安です。
とにかく、移動仮死状態にさせられる前に、ちょっとだけうめはなにあっておきます。
でも現在うめはなは接続思考中で全く動かないので、とりあえず頭をなでなでしてあげます。
接続を解除した時に桜花がいなくなっていると、うめはなはすごく寂しがるのではないでしょうか。
そう思うと、ちょっとかわいそうですが、これは仕方がありません。
それにしても作戦中に突然司令機を旗艦から移動させるなんて、全く持って不可解です。
一体どこへ連れて行かれるのでしょうか・・・














皇紀2666年 1月12日








橘花

 整備の為、接続解除。
なぜか桜花提督がいない。
整備の人間に聞いてみると、彼女は急遽、軍令部の指示により移動になったということである。
行き先は不明。
何だかとても怪しい。
彼女に一体なにがあったのか。
すごく心配である。








皇紀2666年 1月13日
















皇紀2666年 1月14日


桜花

 ・・・・目が覚めると・・・・桜花は椅子に座っています。
一体ここはどこなんでしょうか。
見た感じ、洋風の雰囲気のとても広い部屋です。
天井もすごく高くて、上にはとても大きくて豪華なシャンデリアがついています。
周りの壁には真っ赤なカーテンがついていて窓から外は見えないようになっています。
いや、そもそもカーテンの向こうには窓なんてないのかもしれません。
ただひとつ分かる事は、地面が全くゆれないので、ここは船の上ではないということです。
目の前には長いテーブルがあって、その上に、これまた豪華そうなローソクたてがいっぱい並んでいます。
そしてその向こうに、見たことのない軍服を着た背の高い人が数人います。
とても静かなので気がつきませんでしたが、私の横には軍令部の人が数人と整備の人がいます。
それで、整備の人が「再蘇生、完了です」と向こうにいる人たちに言って、向こうにいる人が、なにやらよく分からない外国語でその事を他の人に伝えてるみたいでした。
一体なにが起こっているのかさっぱりわかりませんが、どうやらテーブルの向こうにいる人たちは全員白人みたいです。
よく分からないので、とりあえずテーブルの向こうの人たちをよく観察します。
着ている軍服は黒くて、袖のところに赤いマークが入っています。
帝国海軍のよりちょっと派手な感じですが、結構かっこいいです。
それで、一人だけ私と同じように椅子に座っているのですが、この人だけ少女みたいです。
この女の人は、恐ろしいほど顔が整っていて髪の毛もすごくきれいなブロンドです。
しかも全く動かないので、最初はマネキンなんじゃないかと思いましたが、そのうちゆっくりと顔を上げます。
目が青いです。ほんと、人形みたいです。

彼女はしばらくぼーっと私の方を見ていたのですが・・・
その後突然、おびえた様な表情になってなにやらよく分からない外国語で泣き叫び始めたんです。
ちょっと、びっくりです。
テーブルの向こうの人たちは、取り乱しているその少女を押さえつけるのに必死みたいで、その中の一人が、こちらに向かって片言の日本語で「そちらの電算機を停止させてください!」って叫んでいます。
その後、急に視界が暗くなって・・・・














皇紀2666年 1月15日
















皇紀2666年 1月16日
















皇紀2666年 1月17日
















皇紀2666年 1月18日


桜花

 桜花は本日、戦艦飛鳥に戻ってきました。
第1艦隊は以前と変わらず太平洋中央海域にて警戒行動中です。
話によると桜花がいない間、うめはなはずっと接続中だったそうなので、途中で桜花がいなくなったことをまだ知らないんだそうです。
それにしても今回の移動は一体・・・なんだったのでしょうか。
あの天井の高い洋風の部屋、軍服を着た白人の人たち、そして少女。
よく分からない事ばかりです。
それに何だか記憶も妙に曖昧で、ひょっとしたらあれは夢だったんじゃないかなんて思います。
でも木島さんにそこにいた白人さんの話をしたら、木島さんは「そいつらの袖に卍みたいなマークがついてなかったか?」って聞いてきたんです。
確かに!卍みたいな赤いマークがついてました。
木島さん、なんでそんなこと分かるんでしょうか。
木島さんの話によると、この卍みたいなマークは現在ドイツの政権を握っている党を支援する右翼団体のマークなんだそうです。
ということは、あの白人さんたちはドイツの人たちなんでしょうか。
それにしてもなんで、海軍軍令部とドイツの人たちが・・・?














皇紀2666年 1月19日


桜花

 点検の後、桜花は再び直接続にて警戒任務に戻ります。
おせち料理はまたしばらく後になりそうですが、やっぱり正月のお祝いは うめはなや橘花さんや、みんなでやった方がいいですもんね。
それにしてもこの特別警戒態勢はいつまで続くのでしょうか。
知らないうちに時間ばかりが経っていくようで、なんだかむなしい感じです。













皇紀2666年 1月20日
















皇紀2666年 1月21日
















皇紀2666年 1月22日
















皇紀2666年 1月23日
















皇紀2666年 1月24日
















皇紀2666年 1月25日
















皇紀2666年 1月26日


桜花

 本日を以て、第1艦隊を含む太平洋中央海域での特別警戒は一時終了となります。
なにやら米国との国交状態が若干良好に戻りつつあるという事らしいですが、まあ、実際のところどういう意図があるのかは分かりません。
でも、何よりもやっぱり、うめはなと橘花さんと三人顔をあわせられるのが何より嬉しいですよね。
三人そろって耳の後ろのコードを外して、なんだかにんまりしてしまいます。
それでその後、三人そろって飛鳥庵でご飯を食べました。
でもなんだかとても眠くって、何かお話をするでもなく、ただゆっくりと三人でもぐもぐ蕎麦を食べていました。
今回ばかりはうめはなもさすがに疲れたのか、なんだか食べながら寝てしまっていたので、部屋までおんぶして連れて行って結局そのまま桜花も寝てしまいました。





橘花

 接続を解除。
本日を以て、特別警戒態勢は一時終了と言う事らしい。
上の連中がまたどういう取引をしたのかは知らないが、まあ、少しほっとする。
なんと言うか、桜花提督と久々に顔をあわせたので、彼女の笑顔が妙に嬉しかったりする。
その後飛鳥庵で蕎麦などを食べる。
なんだか疲れた。








皇紀2666年 1月27日


桜花

 第1艦隊は補給の為、トラック基地に向かい航行しています。
ということで本日ついに、待ちに待ったお正月をやります。
それで飛鳥庵を借り切って、うめはなと二人で大喜びでお正月の飾りつけをします。
で、その間に店主さんはおせち料理を作ってくださっていて、もう、おいしそうなにおいがするんです。
その後、橘花さんや参謀部の皆さんや、飛鳥神社の神主さんとかも集まってきて、しかも飛鳥庵の外ではさりげなく軍楽隊の方々がお正月の音楽を演奏してくださっているんです。
これは素敵です。
飛鳥庵だけなんだか年越し気分です。
それで神主さんにお正月のお払いをしてもらって、みんなでお正月のご挨拶をして、
それで、おせち料理です!
もう、このおせち料理がすごいんです。
黒い漆塗りの重箱の中に、もう、えびとかかずのことか黒豆とかいくらとか、ええと、
すごいんです。とにかく。
しかも、どこから手に入れたのか、桜花のお節には桜の花が添えてあるんです。
素敵です。
そういえば、考えてみれば桜花って、本物の桜の花を見たのって初めてなんですよね。
ということで、早速いただきます。
もう、食べる物がいっぱいあって、どれから食べようか迷ってしまいます。
結局、まんぐろーぶがにのてんぷらから先に食べました。
(本来まんぐろーぶがにはお節に入れる物ではないのだそうですが、今回は特別です)
やっぱり、まんぐろーぶがにはおいしいです。
それにしても、どこから手に入れたんでしょうね。
あと、かずのこもこりこりしてておいしいです。
あと、伊達巻と竹の子と黒豆と、ていうか、全部おいしいです。

木島さんもうまいうまいといって食べていましたが、よく見るとお酒も飲んじゃってます。
(いいんでしょうかね)
今回は橘花さんが間違って飲んじゃわないように気をつけてほしいですね。
その後、鏡割りをしておしるこにしてもらいました。
この鏡餅は長い事おいといても大丈夫なように真空パックにして冷蔵庫の中に飾っておいたやつなんだそうです。
で、このおしるこがまた、最高です。
おせち料理をたらふく食べたのに、さらにたらふく食べてしまいました。
やっぱり甘い物は入る場所が違うとかって言いますもんね。
結局うめはなと二人で、3鏡餅分ぐらい食べてしまいました。
おいしかったです。
それで今日は幸せな気分でお正月を過ごす事が出来たのですが、やっぱり飛鳥にもお正月のご挨拶をした方がいいかと思って、一番最後に甲板に出て、艦首の方まで歩いていって、砲塔と艦橋が全部見渡せるところから、艦橋に向かって「ぱんっ」と手を合わせて「今年も宜しく」と言って、桜花の年越しはおしまいです。
楽しかったです。






橘花

 今日は桜花提督のために飛鳥庵でお正月をもう一回やるのだと言う。
この最前線の戦闘艦において何とものどかな事だが、桜花提督と梅花はもう大喜びである。
また、参謀部その他隊員達も結構乗り気みたいで、やはりこの戦艦飛鳥という船は独特の雰囲気のある船だとつくづく思ったりする。
それで、この、飛鳥庵で出された御節料理がまたすごい。
限られた艦内食料庫内でよくこれだけ取り揃えた物である。
しかもまた、量も半端で無いのだが、桜花提督と梅花はこれをあっと言う間にたいらげた上に、おしるこまで食べる。
やはりこの親子はすごい。







皇紀2666年 1月28日


桜花

 第1艦隊はトラック基地に到着です。
しかし今回は洋上補給と言う事で、港には入れません。
残念です。
うめはなもがっかりしていましたが、これは仕方が無いですよね。
艦隊は本日中に補給を完了し、呉に戻ります。






橘花

 第1艦隊はトラック基地に到着。
今回は洋上補給と言う事で、桜花提督も梅花も、ちょっと寂しそう。








皇紀2666年 1月29日


桜花

 第1艦隊は呉に向かい航行中です。
今日は桜花は補給物資の確認作業をしています。
そしたらなんと、補給物資の中に、以前トラック基地で撮影したプロモーション動画のサンプルが入っているではないですかっ
これは見るしかありません。
確認作業も早々に終わらせて、視聴覚室で早速動画チェックです。
うめはなに見せるとまた不機嫌になるかもしれないので内緒にしといて、橘花さんと二人で見ようと思ったのですが、橘花さんはなんだか見るのが恥ずかしいみたいで、結局桜花一人で見ました。
どんな風に映っているのかすごく楽しみで見ていたのですが、これ・・・
桜花なんてほとんど映ってないじゃないですか!
ほとんどが海軍の宣伝映像ばかりで、結局桜花が映っていたのは10分ぐらいです。
丸一日かけて撮影したのに、映っていたのはたったの10分なんて、ひどいじゃないですか。
悲しいです。
でも、まあ、その10分ぐらいの部分は、結構素敵です。
自分で言うのもなんですが。
音楽とかにあわせて戦闘機の映像とかと合わさってたりして、結構かっこいいです。
でもやっぱり・・・短すぎます。





橘花

 第1艦隊は洋上補給を完了し、呉港に戻る。
桜花提督の話によると、なんと、今回の補給物資の中に、以前トラック島で撮影したプロモーション動画のサンプルが入っていたそうである。
桜花提督は大喜びで一緒に見ようと誘ってきたが、私はとても、恥ずかしくて見る気にならない。
しかし結局なんだか気になってしょうがないので、あとでこっそり視聴覚室で見てみたりする。
するとこの動画、ほとんどが海軍の宣伝画像ばかりで私たちはあまり映っていない様だ。
少し安心したが・・・
・・・ちょっと残念な気がするのはなぜだろう。








皇紀2666年 1月30日


桜花

 今日は特にすることが無いので、うめはなとエゾモモンガのこうめと遊んでいます。
うめはなが接続中のときは、こうめはあんまりかごから出してもらえないみたいなので、今日のこうめは本当に大喜びで、びゅんびゅん飛び回っています。
見た感じかなり危なっかしいのですが、こうめは意外と艦内の秩序を守って飛んでいるみたいで、危険物の近くや、何か作業をしている兵員さんの頭に止まったりなんか絶対にしないんです。
すごいですね。
うめはながしつけたんでしょうか。
でも暇そうにしてる艦長さんとか橘花さんとかにはよく止まります。
これは不思議です。





橘花

 今日は、以前桜花提督が一人接続を解除され移動になった時の話を彼女に聞いてみようと思ったのだが、なせか朝からエゾモモンガが飛び回っている。
なんだかもう場所を変えるのも面倒なので、今日はそのままにしておく。
するとやっぱり私の頭に止まる。
少し重い。








皇紀2666年 1月31日


桜花

 第1艦隊は呉に向かい順調に航行しています。
もう随分北上してきたので、外に出ると結構寒いです。
こういう寒い時にはあえて甲板に出て、あったかいココアとかを飲んだりすると、なんだか幸せな気分です。
ココアの湯気が風になびいて艦尾のほうへ飛んでいくのを眺めたりするのがおもしろいです。
もうちょっと寒い方が湯気が目立って良いんですが、あんまり寒いと外に長い事いれないので、まあ、このくらいがちょうどいいんでしょうね。
ココアを飲んだ後に、ふうっと息が白くなるのも なんだか良いです。
そんな事をしていると、今日は珍しく橘花さんも甲板に来たので ちょっとお話しました。
橘花さんは、桜花が11日から一週間ぐらいの間に一人でどこに行っていたのかが知りたかったみたいですが、桜花も実際、どこに行ったのかよく分からないので、見たまんまのことをとりあえず話しておいたのですが、橘花さんはよく分かんない様な顔をして「そうですか」と言ってました。
でも、桜花もよく分からないのでこれは仕方が無いです。
最近、桜花は考えてもよく分からないような事は もうあんまり考えないようにする習性がついてしまったのですが、これってひょっとして、お気楽過ぎるのでしょうか。
もうちょっと、分からない事はしっかり追究すべきなのでしょうか。
でも・・・やっぱり、あんまり考えない方が良いんじゃないかっていう気もするんです。
特にあの、青い目の人形みたいな少女のおびえた顔は・・・
思い出すと桜花も結構怖かったりするんです。





橘花

 今日は桜花提督が一人甲板にいたので話しかけてみる。
それで、以前彼女が一人で移動になった時に、どこに行っていたのか聞いてみたのだが、彼女の話によると、なんだか・・・よく分からない。
赤いカーテン、大きなシャンデリア、軍服を着た白人の人達、青い目をした少女、
聞けば聞くほど夢のような話で、彼女自身も夢か現実だかいまいち区別がついていないようである。
しかし木島中将の話によると、その軍服を着た白人達というのは、どうやら実在するドイツの右翼団体らしいということで。
ということは、実際に彼女はそのような場所に連れて行かれたという事なのだろうか。
一体、何の為に・・・・?
それにしても、彼女はこの件について不安を感じたりはしないのだろうか。








皇紀2666年 1月32日


桜花

 第1艦隊は瀬戸内海に入りました。
本日夜には呉に入港し全艦補給です。
それにしても、しばらく外洋に出ているうちに日本はすっかり冬になってしまっています。
結局今年も瀬戸内海の紅葉は見れませんでした。
でもまあ、紅葉は来年もありますから。
それで今日は艦橋の窓から寒そうな瀬戸内の島々を見ていたんですが、そしたら木島さんが私の近くまで来て耳元でボソッと「例の部品、今回の補給で提督室備品と一緒に戻ってくるから」って言ってました。
例の部品って・・・・
・・・・
なんでしたっけ?





橘花

 第1艦隊は瀬戸内海に進入。
本日中に呉に入港し、全艦補給の予定。







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