皇紀2664年 10月1日
















皇紀2664年 10月2日
















皇紀2664年 10月3日
















皇紀2664年 10月4日
















皇紀2664年 10月5日
















皇紀2664年 10月6日
















皇紀2664年 10月7日
















皇紀2664年 10月8日








橘花

 集中整備、完了。
意外な事に、集中整備にはは1ヶ月半も掛かったらしい。
また今回は頭脳の設定変更意外に機体の改良も行われたらしい。
それにしても、1ヶ月半というのは長すぎると思うのだが・・・







皇紀2664年 10月9日








橘花

 本日、呉港に停泊中の第1艦隊、戦艦飛鳥に戻る。
桜花提督に会えるかと思ったが、彼女はもう1ヶ月も前にこの艦を離れたままなのだという。
少し寂しい。
それよりも問題なのは、
1ヶ月もの間、連合艦隊旗艦に人型電算機が不在だったという事実である。
参謀の話によると私達がいない間、見た目が10歳ぐらいの不思議な髪の色をした少女がここにいたのだという。
艦の電算機に接続していた形跡は無いということだが、それは、私と同じ種類の物だったと考えるのが自然である。
・・・恐らく、新型。







皇紀2664年 10月10日








橘花

 第1艦隊は全艦補給を終え、明日出港の予定である。
桜花提督はまだ帰ってこない。
なんだか、寒い。







皇紀2664年 10月11日








橘花

 第1艦隊は呉を出港。
瀬戸内海にて艦載機を収容。
59式艦戦は、なぜか新型の33型ではなく32型が入ってきた。







皇紀2664年 10月12日








橘花

 第1艦隊は特に任務も与えられず。
瀬戸内海にて待機。







皇紀2664年 10月13日








橘花

 衛星中継による第5艦隊の遠隔司令試験を開始。







皇紀2664年 10月14日
















皇紀2664年 10月15日
















皇紀2664年 10月16日
















皇紀2664年 10月17日








橘花

 遠隔司令試験、終了。
特に問題無し。







皇紀2664年 10月18日


桜花

 集中整備は完了しました。
今回は頭脳の設定変更だけではなく、体の方も改良されたみたいです。
その為かどうだか知りませんが、なんだかすごく寒いです。
早く飛鳥に帰って、あったかい天そばを食べたいです。
カレーでもいいです。





橘花

 甲板に出ると流石に寒い。
防寒着というのはあるのだが、それでも寒いので、もう少し断熱性の高い衣服の支給を補給部に要請してみる。
それと、桜花提督のも忘れずに。
サイズは、私より身長は3センチ低く、胸囲は3センチ多くして発注する。
これであっていると思うのだが、木島参謀長は、胸囲は+6センチだと言う。
そんなにあるのか、と、感心する・・・・が、
木島参謀長はなんでそんな事を知っているのか







皇紀2664年 10月19日


桜花

 本日、桜花は戦艦飛鳥に戻ってきました。
戻ってきた早々、橘花さんが私の胸囲を測ると言ってきたので測ってもらいました。
私って、自分の胸囲なんて測ったこと無かったのであんまり気にしていませんでしたが、結構、すごい方なんですね・・・
でもそんな事より、とにかく寒いです。
なんでこんなに寒いのでしょうか。
あんまり寒いんで、飛鳥庵の天そばをたらふく食べてしまいました。






橘花

 今日、桜花提督が戦艦飛鳥に帰ってきた。
すごく嬉しい。
とにかく今日は、彼女の側から離れない様にする。







皇紀2664年 10月20日


桜花

 今日って、10月20日なんですね!
びっくりです。道理で寒いわけです。
でも、ということは、つまり私は、1ヶ月半も集中整備を行っていたということなんですね。
そんなに長い間、一体何をやっていたのでしょうか。
そう言えば、巨大な何かになって、海を潜ったりしてるような記憶があるのですが・・・
あ、これはただの夢なんでしょうね。
それにしても、1ヶ月半は長いですよね。
どう考えても、2週間もあれば終わると思うのですが・・・





橘花

 今日、桜花提督が「まだ夏なのに寒いですね」などと言う。
この人は一体何を言っているのだろう。
今はもう夏ではないと思うのだが・・・







皇紀2664年 10月21日


桜花

 集中整備に何でこんなに時間が掛かったのか、とても疑問になってきたので、橘花さんに聞いてみたのですが、やはり橘花さんも疑問に思っているみたいです。
そして驚いたことに、橘花さんも整備中に、巨大な何かになって海を潜ったりする夢を見たのだそうです。
いくら同型機であるとは言え、同じ様な時期に全く同じ夢を見るとは考えづらいですよね。
だからこれは、夢ではなく、記憶であると考えるべきかもしれません。
だとすると、つまり私は、巨大な何かになって海を潜ったりしていたのでしょうか。
全く、不可解です。
そしてもうひとつ、私達人型電算機が飛鳥にいない間、この艦には代わりに、不思議な髪の色をした小さな少女が来ていたそうです。
木島さんの話では、ちっちゃくてかわいくて、ちょっとやんちゃな子だったそうです。
(木島さんから見ると、もう孫みたいな感じだったんでしょうね)
さらに、少し面影が私に似ていたそうです。
この少女はやっぱり、私と同じ、人型電算機だったのでしょうか・・・





橘花

 今日桜花提督が、集中整備中に、巨大な何かになって海を潜ったりした夢を見たと言う。
不思議なことに、私も同じような夢を見た記憶がある。
つまりこれは、夢を見た記憶ではなく、事実起こった記憶であるということも考えられる。
しかし、そうすると、巨大な何かになる、というのは一体どういうことなのか。
全く不可解である。







皇紀2664年 10月22日


桜花

 本日、第1艦隊に移動指示が下りました。
目的地は・・・北緯40度、東経160度の海域という事で・・・
なんにもないところです。

一体そこに、何しにいくというのでしょうか。
恐らく、何かの訓練だとは思いますが。





橘花

 本日軍令部より移動指示が下令。
目的地は、北緯40度、東経160度の海域である。
基地島々からはかなり離れた海域である。







皇紀2664年 10月23日


桜花

 第1艦隊は瀬戸内海を出て、順調に航海しています。
このまま何もなければ目標海域に到着するのは、10月の26日になります。
未だに軍令部からは今回の作戦の内容は聞かされていません。
一体何をするというのでしょうか。
ちょっとぐらい教えてくれてもいい物だと思いますが・・・





橘花

 第1艦隊は目標海域に向い航行中。
未だ作戦内容は聞かされていない。







皇紀2664年 10月24日


桜花

 本日、軍令部から新たな指示がありました。
目標海域にて待機中の第13艦隊と合流せよとのことです。
でも、指示はそれだけです。
結局作戦の内容はまだわかりません。
どうも、不安定な状況が続くとおたおたしてしまうのが私の悪いクセで・・・
だめですよね。
こんな時は、ゆっくりお茶を飲むのが一番です。





橘花

 特にすることがないので、飛鳥庵で天蕎麦を注文してみる。
前回の集中整備で味覚機能が完全に修復された為か、とてもおいしく感じる。
気が付いたら、2杯も食べてしまっていた。
これでは、桜花提督と同じではないか・・・
でもなぜか、店主は嬉しそうである。







皇紀2664年 10月25日


桜花

 軍令部から、やっと作戦の内容が届きました。
模擬艦隊戦です。
結局いつも通りといった感じですよね。
なんでいままで教えてくれなかったんでしょうか。
でも、敵の艦隊はどこが受け持つのかはまだ聞かされていません。
まあ、実戦では相手の戦力が把握できない状態で戦闘になることも多いので、これでいいのかもしれません。
場所的に考えて、第5艦隊あたりではないかと思うのですが。





橘花

 軍令部より作戦指示。
模擬艦隊戦である。







皇紀2664年 10月26日


桜花

 本日、目標海域に到着。
第13艦隊との合流も完了し、即座模擬艦隊戦開始です。
とにかくまずは、敵艦隊を捕捉しなければなりません。
訓練海域はそれほど広くないので、相手が水上艦であればすぐに見付かると思います。
訓練期間は、11月の2日までです。





橘花

 第13艦隊と合流し、訓練開始。







皇紀2664年 10月27日


桜花

 今日は橘花さんに直接続してもらって、丸一日、航空機などを使ってこの海域を探索したのですが、艦隊らしい物は見付かりません。
恐らく相手は潜水艦なのではないかと思います。
これは綿密に哨戒する必要があります。
とにかく我が方の旗艦飛鳥は潜水艦にはめっぽう弱いので。攻撃など受けては大変です。
明日は私が直接続して、徹底探索を行おうと思います。
相手が潜水艦だと基本的に防御戦になりますが、ここはなんとか先手を打ちたいところです。
それにしても、司令電算機が二人いると、戦闘態勢でも交代で休めるので便利ですよね。













皇紀2664年 10月28日








橘花

 海域をかなり綿密に探索するが、敵艦隊は発見できず。
今日は桜花提督が直接続して探索を試みる。
接続中の桜花提督は、なんだかすごく熱を発してるみたいだったので、今日は一日中うちわであおいだりしてみる。
しかしやっぱり発見は出来ない。







皇紀2664年 10月29日


桜花

 今日で丸四日間この海域を探索しているのですが、なにも見付かりません。
なんだかここまで見付からないと、この海域にほんとに艦隊がいるのか怪しくなってきます。
そもそも軍令部が、相手の艦隊がなんなのか教えないところからして怪しいですよね。
ひょっとして軍令部は、私の我慢強さを験すために、ほんとはなにもいないところを探索させているのでしょうか。
だとしたら、ちょっと、それって、ないですよね。
でも、とにかくイライラしてても始まらないので、こういう時はお茶を飲むのが一番です。













皇紀2664年 10月30日








橘花

 今日で丸五日間、この海域を探索しているが、なにも発見できない。
私の経験上、この狭い限られた海域でこれだけの探索を行えば、必ず何か出てくるはずである。
桜花提督は「軍令部は我々の我慢強さを験すために、本当はなにもいないこの海域の探索をさせてるんだ」と言っていたが、いくらなんでも、軍令部はそんな事のために艦隊を動かしたりはしないだろう。
しかし、ここまでなにも出てこないと、本当に何もいないのではないかと、私も思えてくる。
こういう時は、いろいろ考えるより、茶でも飲んでいたほうがよい。
すると木島中将が「橘花は桜花に似てきた」などと言う。
・・・似てきただろうか・・・







皇紀2664年 10月31日


桜花

 本日、なんと、敵誘導弾による攻撃を受けました。
もちろん実弾ではなく、誘導弾を示す模擬情報が衛星から送られてきたわけなのですが。
しかも、さらに驚くべきことに、駆逐艦隊の防御陣形の内側から、直接、旗艦飛鳥を狙って攻撃してきたのです。
迎撃には成功し、飛鳥は損傷無しという事になりましたが、
こんなことが有り得るのでしょうか。
即座、航空機をその地点に向わせて、徹底的に探索したのですが、
やはり艦艇は発見できません。
しかし、なにかがいたという痕跡はあるんです。
やはり、この海域には、我々以外になにかがいるみたいです。
それにしても、これほどまでに隠密性の高い艦は、電算機の記憶情報にも全く入っていません。
これは、ひょっとしたら、新型艦なのでしょうか。













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