桜花
集中整備に何でこんなに時間が掛かったのか、とても疑問になってきたので、橘花さんに聞いてみたのですが、やはり橘花さんも疑問に思っているみたいです。
そして驚いたことに、橘花さんも整備中に、巨大な何かになって海を潜ったりする夢を見たのだそうです。
いくら同型機であるとは言え、同じ様な時期に全く同じ夢を見るとは考えづらいですよね。
だからこれは、夢ではなく、記憶であると考えるべきかもしれません。
だとすると、つまり私は、巨大な何かになって海を潜ったりしていたのでしょうか。
全く、不可解です。
そしてもうひとつ、私達人型電算機が飛鳥にいない間、この艦には代わりに、不思議な髪の色をした小さな少女が来ていたそうです。
木島さんの話では、ちっちゃくてかわいくて、ちょっとやんちゃな子だったそうです。
(木島さんから見ると、もう孫みたいな感じだったんでしょうね)
さらに、少し面影が私に似ていたそうです。
この少女はやっぱり、私と同じ、人型電算機だったのでしょうか・・・
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