橘花
作戦開始から三日目、既に駆逐艦2隻が撃沈されている。
駆逐艦はまとまった艦隊を組んでいない上、なぜか空母も迎撃機を発進させていないので、ほぼ敵と遭遇した直後に撃沈されている。
しかし、艦隊を組んでいない分、発見されても撃沈されるのは一隻のみである。
ただ、このまま行けば、そのうち旗艦が攻撃されるのも時間の問題かと思われたが、なぜか敵は硫黄島方面への侵攻を止めてしまった。
その後、友軍空母「蒼龍」では航空機の発進準備が成されるが、これもまた奇妙で、艦爆隊わずか1小隊のみ対艦装を施し、あとの機には武装を全く装備せず、大型増装タンクを装備、そして給油機能を搭載できる機体には大型増装及び給油装置を装着する。
これはまるで、友軍空域での長距離移動装備である。
また同時に、分散していた駆逐艦が南方に向い集結を始める。
しかし、旗艦と空母は全く動かず、硫黄島の近くに留まったままである。
何をするつもりなのか、全く予測できない。
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