世界的に軍用人型司令電算機の配備が定石となった近未来。
初戦において敵司令電算機を迅速に撃破する事が、紛争解決の最も効率的な手段とされていた。
これを踏まえ帝国海軍は、敵防衛網を単独突破し、敵司令電算機を撃破する事を目的とした新兵器の開発に着手するが、
高い電算能力と単独戦闘能力を必要とするこの兵器の開発には多額の予算と長期の時間を要し、また、大規模兵力を投入する事なく紛争が解決してしまう事に懸念を抱いた軍需産業団体からの圧力もあり、開発は難航していた。
そこで帝国海軍は、
現在すでに艦隊任務を解かれ、予備役兵力として軍属メイド喫茶で悠々バイト生活を送っていた「橘花さん」を正規配備に戻し、
「ジェット橘花さん」に改造する事で、この任務に対応できると判断。白羽の矢を立てる。
しかし、メイド喫茶での悠々バイト生活をそこそこ気に入っていた橘花さんは、
当然の事ながら敵防衛網単独突破という危険任務を行う事を不服とし、
何より「ジェット橘花さん」に改造されたら、バイトはどうするんですか？これ取り外せないんですか？
いやいや、バイトには支障が無いようにするから。とりあえず週３シフトでなんとか、いや、週２でもいいから出てくださいよ、的な感じでみんなに説得されて、結局ことわりきれなくて、ついに橘花さんは「ジェット橘花さん」に改造されてしまうのです。
なんで・・・こんな事になってしまったのでしょう。
一方、ジェット橘花さんの存在を察知した列強各国は、これに対応するため自軍人型司令電算機に単機防衛武装を施し、
ジェット橘花さんの邀撃を目論む。
危うし、橘花さん。でも、たたかえ！橘花さん！